実家の父はご飯はやわらかめ、枝豆はかためが好みでした。
枝豆を少しでも茹で過ぎると「味噌豆みたいだ。」とご機嫌ななめでした。
義父はどちらかと言えば柔らか目が好みでした。
ただ素材にはうるさく、トマトはよく熟したもの(早めにとって色だけ赤いのは駄目)
胡瓜は細め、枝豆はあまり実がパンパンになったようなものはお嫌いで若い豆を程よく茹でた物がお好みでした。
一日2食でご飯はほとんど口にしませんでしたが、美味しい塩物(タラコや筋子、時鮭の味噌漬け等)があったときには「一口いただきましょうか。」となりました。
それが美味しくて一口で終わらず茶わん一杯になるのでした。
薄味で魚の煮つけや塩焼きは塩加減をおぼえるまで、よく失敗しました。
時には「薄ければよいと言うものではないでしょう。」と言われたこともあり、義母と二人、父に背を向け流しの蛇口を大きくひねって「難しいでしょう?何年付き合ってきたと思う?」と、クスクス笑ったものでした。
今では我が家もかなりの薄味ですが、夫は時々「塩をいただけませんか?」言ったりします。
多分、義父のように「薄ければよいと言うものではないでしょう。」と言いたかったのかもしれません。(フフフ)