のっぺ

暮れに我が家では(多分新潟の多くの家が)のっぺを作ります。
地元紙に新潟の里芋のことが載っていました。
本県は里芋消費量が全国屈指だそうです。
我が家でものっぺ用に特に吟味した里芋を届けてもらいます。

県内では通年のようにのっぺを提供する店がありますが昔は正月にしか食べないハレの食べ物。
里芋が出回る寒い季節の料理と調理師専門学校えぷろんの学園長、渡辺弘子氏は書いています。
具材の切り方は県内でも地域によって違い新潟はさいの目切り、県央あたりは乱切り,蒲原全般は拍子木切りの家庭が多く鶏肉や牛蒡を入れる地域もあるそうです。
我が家は義父の出身地により拍子木切りです。

料理研究家の辰巳芳子さんの母上は新潟の家系で里芋のことを「泥をよく洗い落して、半乾きになったら皮をむく。すぐかたく絞った布巾で拭き上げて、皮をむいたら決して水につけてはいけない。ゆでるのも不要。煮干か昆布のだしで十分。味をつけただしでいきなり煮上げる。」のがコツと書いておられます。

二日に来た息子一家。
息子もお嫁さんものっぺをおかわりして食べてくれました。
Mも「おいしい」と言い作り手としては嬉しいことでした。

私はのっぺや雑煮の味見は夫にしてもらいます。
「どうですか?」
「少し甘いですね。もう少し醤油が入った方が・・・。」
そんな様子を見ていた孫のR。
「Rちゃんも味見したい。」と。
小皿に少し入れて渡すと「少し甘いですね。」少し醤油と入れて再度味見を頼むと「結構なお味です。」と夫と同じ言い方をするのです。
笑ってしまいました。


孫たちは家中を走り回り階段を上ったり下りたり毎年楽しみにしている箱根駅伝は見る余裕がありませんでした。
でも孫たちが来ても静かな家だったら、かえって変ですね。

Mも我が家へ来ることを楽しみにしてくれてたそうですし、Rも2日の朝、「M君、もう来てる?」と起き抜けに言ったそうです。
何をするにも後をついて回ってM君M君でした。