三つ編み

長女がまだ小学校低学年の頃、実家の父の入院でつくばから新潟へ私一人で帰省したことがありました。
数日の事でしたが、その話を聞いていた娘が「私の髪は誰がやってくれるの?」と大粒の涙をこぼしました。
毎朝、腰までの髪を三つ編みにしておりました。
母親がいなくなったらどうなるのかと心細くなったのでしょう。

そこで夫の特訓が始まりました。
夜、寝る前に三つ編みの練習。
「これでどうかな?」と何度挑戦しても娘のOKはなかなか出ません。
力をいれて編むのではないのですが、きちんとしないですぐグサグサになるのです。
そんな夜が続き、何とかしのぐことが出来ました。

今朝、私は自分の髪を編み込みながらその頃のことを懐かしくも切なく思い出しました。