丁寧に。

以前にも載せましたが、私共の結婚生活は夫が忙しい時期でもあり、前日(土曜日)の夜行で帰省・午前中散髪・夕方挙式その日(日曜日)の夜行で上京。
朝方二人で風呂敷包みを両手に立川のホームにおり立った時から始まりました。
新婚旅行もなし。東大和の家に到着後すぐ仕事に出かけるというあわただしさでした。


しばらくしてから京都の叔父宅(義母の弟)へ挨拶に出かける機会がありました。
事前に姑から「あそこのおば様は丁寧なので気を付けて」との助言。
玄関の戸を開けると、行儀見習いに来ているというお手伝いの女性に迎えられ、部屋に通されました。
(おば様と言う方は叔父の義母。)
現れました。
丁寧に丁寧に・・そして丁寧に挨拶しました。
やおら頭を上げようとするとお相手のおば様まだお辞儀をしていらっしゃいます。
私は慌てて、お辞儀の つぎたし をしたのでした。
後にも先にもお辞儀のつぎたしはその時一回きりです。


お寺巡りもしました。高校の修学旅行が京都でしたが夫の解説付きのお寺巡りは楽しいものでした。
ホテルのバーでいただいた マンハッタン の美味しかったこと・・・。



その数日後、北陸トンネル火災事故がありました。
予約が取れていたらその列車に乗るはずでした。
人生 何が起きるかわからない を実感した若い日の思い出です。