重いお話。

日本の国は拉致被害者・家族をどう支えようとしているのでしょう。
首相がすぐに変わり掛け声ばかり。
もしアメリカだったら大統領はどうするだろうかと時々考えるときがあります。



まだ拉致などと思いもしない時期、夫が海外におりましたのでその間、私は子供を連れて新潟の夫の実家におりました。
S52年の11月、警察が「事件が起きましたので家の周辺を調べさせてください。」と早朝来たことがありました。
夫の家は横田家のあったすぐ近く。
夫は同じ中学出身です。
その後だいぶ経って拉致という問題が出てきたのでした。
あれから、はや35年近く。
帰国された方もいらっしゃれば、何の進展もないまま待たされている方々もおいでです。


政治家は時々視察と称して当地を訪ねてきます。
そのたびにテレビに移る景色は夫の実家のすぐ近く。
私たちには懐かしく楽しい思い出の一杯詰まった夫の実家周辺ですが横田家の皆様には大変つらい地なのだと心が痛みます。


私には政治家の背広の襟につけられたブルーのバッチが虚しく見えることがあります。
朝、いつものように子供を送り出し、いつものようにお腹を空かせて帰宅すると思っていた子供が突然、帰ってこない。
この現実をもう一度考えてみたいと思いました。