雨の日の思い出

小学生の頃、朝は晴れていたのに下校時には雨の時がありました。
そんな時、母が傘を届けてくれました。
母が都合の悪い時にはご近所のお母さんに傘を預けて・・・そんな時代でした。
歌にあるように蛇の目ではなく今と同じような傘です。
ただ、カラフルではなく、男子は黒、女子は赤が多かったように思います。
傘の間違いも多くありました。
だって皆同じようなのですから。
目立つように白い糸で母が名前を刺繍してくれていました。

 

 

新学期が始まり新しい教科書やノートの名前は母が硯で墨をすって筆で名前を書いてくれました。
名前ペンなどありませんでしたから・・・。
3人分ですから多かったと思います。
墨が乾くまで狭い部屋に重ならないように教科書やノートを広げていた光景・・・今でも時々思い出します。

母が亡くなって15年になりました。